なぜJT株は上がらないのか?

投資

こんにちは、サトシです。私の中で解けない疑問の1つとして、なぜ[2914]日本たばこ産業(JT)の株価が低迷し続けるのかがあります。

基本的にはどの資産クラスでもETFばっかり買っている私ですが、元来ミーハーなので「株主優待」とか「高配当」とかいうワードは大好きです。半年くらい前にJTの株価を調べたのですが、あまり推移が良くなさそうなので買うのをやめました。

その後も引き続き疑問だったのが、なぜJT株のパフォーマンスはこんなに悪いのかということです。素人考えですし、あくまで一側面だと思いますが、お付き合いください。

1.株価の指標
2.ESG投資と推移
3.JT株主の変遷
4.所感

1.株価の指標

私は個別株はほとんどやらないのですが、いくつか優待目的で保有しています。優待株としても高配当株としても大人気のJT株も真っ先に考えたのですが、あまりに右肩下がりなので買うのをやめました。こちらは過去5年の株価パフォーマンスを日経平均と対比したチャートです。5年で▲56%はかなり下げています。

JT株に関して、株価を判断する指標を確認すると全面的に割安らしいです。

本日(08/10/2020)時点で配当利回り7.87%なので非常に魅力的に見えます。キャッシュフローも出ています。でも株価は低空飛行です。少なくとも過去5年は。

出典:みんなの株式(08/10/2020)

購入を考えていた当時は「よく分からないけど不人気なんだな。よく分からないから買うのやめよう」でファイルクローズ。サラリーマンなので、あんまり詳しく個別企業の情報とか業績を調べたりする時間ないです。それに、もし何かしら思いついても導き出された結論が正しいかもよく分からないしね。

2.ESG投資と推移

一度は思考を停止してしまったのですが、別の観点で興味を持って株価を調べていたアメリカのタバコ銘柄であるアルトリア・グループ(MO)の株価も冴えなかったので、もしかしたらESG投資の煽りを受けているのかなと思いました。

ESG投資に関する概要は以下ご覧ください。要するに「業績だけじゃなくて色んな意味でサステナブルなところに投資しようぜ」です(合ってるかな)。

ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から企業の将来性や持続性などを分析・評価した上で、投資先(企業等)を選別する方法のことです。
これまでの投資方法では、企業の業績(利益額や利益率等)や財務状況(負債額やキャッシュフロー等)といった財務情報が、投資を判断する上での主要な評価材料とされてきました。
しかし、最近では財務情報だけでは企業の持続性や長期的な収益性を図るのは不十分ではないかと考えられるようになり、ESGという非財務情報の要素を加えて投資判断されるようになりつつあります。
「儲かっている」「財務状況が良い」といった点を評価するのに加え、「環境問題の改善への取り組み」「地域社会への貢献」「従業員への配慮」「法律順守の企業活動」などのESG課題に前向きに取り組んでいる点も含めて評価され、投資先が選定されます。

出典:HEDGE GUIDE

世界的な潮流もあって、ESG投資の運用額は2019年 には20兆ドル超(2,100兆円超)とのことで、右肩上がりに伸び続けています。

ESG投資で投資先を選定する際の考え方にはいくつかあるらしいです。その内のいくつか代表なものを抜粋しましたが、タバコに関しては除外され得るものとして記載されていました。「倫理的でない」っていうのは判断が難しそうですが。

1. ネガティブスクリーニング(Negative/exclusionary screening)
 1920年代に米国のキリスト教系財団から始まった最も歴史の古い手法。今では欧州でも広く普及している。武器、ギャンブル、たばこ、アルコール、原子力発電、ポルノなど、倫理的でないと定義される特定セクターの企業を投資先から除外する戦略。
2. ポジティブスクリーニング(Positive/best-in-class screening) 1990年代に欧州で始まった手法。同種の業界の中でESG関連の評価が最も高い企業に投資する戦略。ESG考慮の高い企業は中長期的に業績が高くなるという発想に基づく。ポジティブスクリーニングをすると、投資ユニバース(投資先企業リスト)が非常に小さくなると言われることもあり(一説では30%から70%小さくなる)、下の規範に基づくスクリーニングを推奨する専門家も少なくない。

出典:Sustainable Japan

残念ながら、ESG投資の文脈ではタバコ銘柄は選択肢から消えてしまいそうです。これからも運用額が伸びていくとの仮定において、上述のスクリーニングをくぐり抜けて投資家に選んでもらえるか否かは企業の株価の風向きに影響を与えそうです。

3.JT株主の変遷

JT株のパフォーマンスに関して、ESG投資が関係するのではとTwitterで呟いたら、豊洲のサラリーマンさんからご丁寧にコメントを頂きました。会社で投資のこととか話す相手もいないし、本当にありがたかったです。

そして、非常に面白い情報を頂きました。株主構成における海外機関が激減しているとのことです。柄にもなく有価証券報告書を調べてみました(疲れた)

2015年末の株主構成比率と2019年末を比較してみるとこんな感じとなりました。最大の株主である政府及び地方公共団体は「財務大臣」だそうです。

教えて頂いた通り、外国法人の割合が大きく下がっています。そして、「個人その他」が上がっています。要するに、外国法人が売った分を日本の個人投資家が買っているという構図かな。売り圧力の方が大きいから株価は下がっているんでしょう。表にするとこんな感じ。

うーん、どうなんだろうこれ。。。個人投資家はみんな優待・配当目的で買っているのかな。みなさんJT株買いたくなりました?

4.所感

ESG投資の流れもあり、株価に逆風が吹いてきたことは間違いなさそうです。一方で、減少を続けていた外国法人の割合もどこかで下げ止まるのでしょうし、国内という意味では個人を除いた株主の構成比に大きな変化はなく、そこまでESG投資の流れが来ていないようにも見えます。

安定的に業績が推移していく限りにおいてはこのまま下がり続けることもないように思います。株価が下がり続けるとPBRの割安感も強まると思いますし、今後の動きが気になるところです。

まあでも、[8058]三菱商事みたいな会社でもPBRは1.0倍を割り込んでいるし、どうなるかは分からないですね。

結論のない投稿ではありますが、自分の中ではスッキリしました。JT株は現在保有していませんが、これからも様子を見ていきたいと思います。

それではまた。

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